前回のブログでも説明した通り、GI(グリセミックインデックス)値とは、
食べ物の血糖値の上がりやすさを指標としたもので、
食品に含まれる炭水化物(糖質)の吸収度合いを示します。
高GI食品を食べると炭水化物(糖質)の吸収が急激になり、
血糖値が急上昇し肥満につながります。反対に低GI食品は糖質の吸収が穏やかになり、
結果としてインスリンの過剰分泌を穏やかにします。
インスリンの過剰分泌は肥満につながります。
しかし、近年ではGL値が注目されています。
GL値とは食品に含まれる炭水化物量とGI値をかけ合わせた値で導き出されます。
GI値とGL値の違いは、実際に食べる食品の量で考えます。米とイチゴを例にしてみます。
GI値の考え方では【炭水化物量50g分】が基準となるため、
食品の量を置き換えなければなりません。
米の場合、米135gで炭水化物量が50gになります。
一方、イチゴの炭水化物量は100gあたりたったの9gです。
炭水化物を50gとるには、イチゴを約550g摂取する必要があります。イチゴ約37粒
(イチゴ中粒1個で約15g)です。
お茶碗1杯の米は普通の食事で十分食べられる量ですが、
いちごを37粒も食べるのはちょっと難しいですね。
下記の食品リストを参考に食事のコントロールをしましょう!
GL値には以下の3つの範囲が定義されています
20以上:高GL食品
11~19:中GL食品
10以下:低GL食品
【高GL値食品】
1.カレーライス: 高GL食品 (GL値 41, GI値 67)
2.アイスクリーム: 高GL食品 (GL値 33, GI値 61)
3.白米+玄米(2:1): 高GL食品 (GL値 30, GI値 67)
4.うどん: 高GL食品 (GL値 30, GI値 62)
5.白米: 高GL食品 (GL値 28, GI値 73)
6.ベーグル: 高GL食品 (GL値 24, GI値 69)
7.玄米: 高GL食品 (GL値 22, GI値 54)
8.ピザ: 高GL食品 (GL値 22, GI値 80)
9.マカロニ: 高GL食品 (GL値 22, GI値 45)
10.パスタ: 高GL食品 (GL値 22, GI値 46)
【中GL値食品】
1.食パン(白い): 中GL食品 (GL値 10, GI値 75)
30gの食パンは中GL食品に該当します。
2.豆乳: 中GL食品 (GL値 8, GI値 44)
250mlの豆乳は中GL食品です。
3.かぼちゃ(ゆで): 中GL食品 (GL値 6, GI値 64)
80gのかぼちゃは中GL食品に分類されます。
4.リンゴ: 中GL食品 (GL値 6, GI値 39)
120gのリンゴは中GL食品です。
5.パイナップル: 中GL食品 (GL値 6, GI値 66)
120gのパイナップルも中GL食品に該当します。
【低GL値食品】
1.レンズ豆: 低GL食品 (GL値 5, GI値 22)
レンズ豆は食物繊維が豊富で、血糖値の急激な上昇を抑えます。
2.キヌア: 低GL食品 (GL値 13, GI値 53)
キヌアはたんぱく質や食物繊維を含み、健康的な炭水化物源です。
3.アボカド: 低GL食品 (GL値 1, GI値 10)
アボカドは健康的な脂質を含み、血糖値の上昇を抑えます。
4.ブロッコリー: 低GL食品 (GL値 1, GI値 10)
ブロッコリーは食物繊維やビタミンを豊富に含み、健康的な選択肢です。
5.キャベツ: 低GL食品 (GL値 2, GI値 10)
キャベツは低カロリーであり、血糖値の上昇を抑えます。